ギャラリー1では静物の美しい一瞬をとらえ、「永遠の瞬間」として残された作品の数々、五味文彦、青木敏郎、小尾修の新作計8点を含む、斬新な静物画の数々を約40点紹介いたします。
「15世紀のペストの流行から「メメント・モリ」「ヴァニタス」という思想の上に静物画は存在することになりました。現在では、流れ続ける時間軸の中の「一瞬」が永遠に続いていく、感じがします」
保木 博子
「ひんやりと薄暮が佇む頃、秋の虫達の演奏会が始まる。その調べのように、モチーフ達に輝いてほしく筆をとる。各々の顔を顕にし、華美に装っているものは豪奢に、繊細なものには怜悧を鎧(よろ)わせ、光の粒がもの達の顔に点在し、凝縮している様を一つひとつ拾ってゆきたい」
五味文彦