ギャラリー1では静物の美しい一瞬をとらえ、「永遠の瞬間」として残された作品の数々、五味文彦、青木敏郎、小尾修の新作計8点を含む、斬新な静物画の数々を約40点紹介いたします。
「15世紀のペストの流行から「メメント・モリ」「ヴァニタス」という思想の上に静物画は存在することになりました。現在では、流れ続ける時間軸の中の「一瞬」が永遠に続いていく、感じがします」
保木 博子
- 五味 文彦《三角のグラスのある静物》2021年
- 五味 文彦《果物と銀食器》2020年
- 五味 文彦《洋梨とチーズ》2018年
- 五味文彦《ガラスポットのある静物》2020年
「ひんやりと薄暮が佇む頃、秋の虫達の演奏会が始まる。その調べのように、モチーフ達に輝いてほしく筆をとる。各々の顔を顕にし、華美に装っているものは豪奢に、繊細なものには怜悧を鎧(よろ)わせ、光の粒がもの達の顔に点在し、凝縮している様を一つひとつ拾ってゆきたい」
五味文彦
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青木 敏郎《菓子・パン・白デルフトの焼物》2014年
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小尾 修《7:30am.》2021年